熱海国際交流協会

熱海で始める、できることから国際交流

TEL.0557-86-6233

〒413-8550 静岡県熱海市中央町1-1

お知らせ&活動報告
このエントリーをはてなブックマークに追加

これから開催する事業についてのお知らせや、終了した事業の報告など。
うきうきする情報、お得な情報があるかもしれません。

☆当協会からのお知らせ&活動報告☆

ペルーへ楽器を贈る運動

市内外のみなさまにお寄せ頂きました楽器は当協会の会員が清掃し、ペルーへ向けて近々発送いたします。

収集結果(11月13日現在)

☆ピアニカ 22個 ☆リコーダー77個

☆ハモニカ 11個 ☆オカリナ  1個

 ペルー共和国ピウラ県スリャーナにある、ブランカ・スサーナ・フランコ・デ・ヴァルデビエソ小学校へ寄贈します。ご協力ありがとうございました。

(写真は前回の送付先で、楽器で遊ぶ子どもたち。リマでも最も貧しい地域で、大学生が中心となって立ち上げた支援組織、グルポ・アレクリンで。貧困地区に住む大人が働けるように、託児施設を運営しています)

児童向け国際理解講座 ~ルワンダを知ろう~

  このたび児童向けの国際理解講座を開催いたします。今年度は、第一小学校の学童保育のエンゼルクラブ様にご協力をいただき、同クラブ内にて出前講座をする形をとりました。

※なお、今回はエンゼルクラブに登録しているお子様を対象とするため、参加者は公募いたしません。結果は、後日広報誌等にてご報告いたします。

 2013年11月27日(水)15:10-16:00 第一小学校食堂にて

講師: ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクト代表

ルダシングワ・真美さん、ガテラ・ルダシングワさん

(ルワンダで、紛争や病気などで手足を失った方たちのために義肢を提供したり、義肢をつくる職人を養成したりするNGOを運営しているご夫妻です。昨年シチズン・オブ・ザ・イヤー賞を受賞。)

http://www.onelove-project.info/index.html

インターナショナル・イヤー・エンド・パーティへお越しください!

 

International Year-End Party!

¡La Fiesta Internacional del Fin del Año!

Festa de fim de ano internacional

交流忘年 국제 망년 파티

  熱海市内・近郊にお住まいの外国出身の方と日本人が一緒に、交流するパーティを開催します。ラテンの音楽やフラダンス、福引などで楽しみましょう。

日時(にちじ):2013(ねん)12(がつ)15(にち) (()) 17:30~

会場(かいじょう):YMCAセンター(せんたー)来宮(きのみや)ジョナサン(じょなさん)(ちか)く)(熱海市上宿町(あたみしかみじゅくちょう)19()22)

参加費(さんかひ): 300(えん) 中学生(ちゅうがくせい)以下(いか) 無料(むりょう)

 

 ペルー人と日本人で構成されたユニット・アタミシモが、ペルーのヒット曲やポピュラー、プレスリーの監獄ロックなどを演奏。琉球三線やフラダンス、ラテンのダンスもあります。みなさんノリノリ間違いなし!

●  中学生以下は保護者と一緒にお越しください。

●    軽食、飲み物などをご用意します。

●     公共交通をご利用ください。

お問い合わせは当協会事務局へ!

熱海ファドコンサート

 

s-DSC05386s-DSC05354

9月29日(日)日本とポルトガル友好470周年を記念し「ファド」コンサートを、起雲閣で開催しました。
120人の聴衆の中には横浜から駆けつけた熱心なファドのファンの方もいました。
ファドを歌う歌い手はfadista(ポルトガル語ではファディシュタ、と発音します)と言い、舞台に立つ女性の歌い手は黒い衣装をまとうのが一般的です。前半は黒いドレスが印象的な歌い手、三木麻衣子さんと高柳卓也さんが「サウダーデ」など2曲、
後半はポルトガルギター奏者、月本さんと高柳さんの軽快なトークを交え、ポルトガルの哀愁に満ちたファドの歌声を楽しみました。アンコール曲は”Roseira, Botao De Gente” (愛の蕾)、この「Botao」という言葉は日本語のボタンの語源で、①ボタン、②蕾と二つの意味があるそうです。「ポルトガルと熱海、どちらも人の心を掴んで離さない魅力がある街、いつまでもそんな街であって欲しい。」という高柳さんの気持ちが込められた一曲に大きな拍手が送られました。

s-DSC05395

 

~「カスカイス市と熱海」~カスカイス研修生による発表が行われました

 8月25日、今年度の第2回国際理解講座として、起雲閣・音楽サロンにてカスカイス市研修生による発表会があり、参加くださった方が感想文を寄せてくださいました。

 「真摯に学ぶ姿勢が伝わったカスカイス市研修生の発表会」

                                                          生涯学習課社会教育指導員   藤田 理

 8月25日にカスカイス市研修生の発表会に参加した。6人の立場や視点はそれぞれであるがどの発表からも熱海や日本の文化を真摯に学ぶ姿勢が伝わってきた。その中から興味深かったことをいくつか取り上げてみたい。

  一つ目は、青少年部の市職員による若者を支援する市の施策の話である。施策は、個の自立、社会人や職業人としての自立をめざしたものと受け止めた。理念もしっかりしているが、具体的な取り組みがすばらしい。職業訓練や職業情報センターの運営の他、若者のコミュニケーションづくりの場の設置、ボランティア活動の支援など幅広い。さらに、若者の心の相談や住宅問題まで面倒を見ている。その施策からカスカイス市の社会全体で若者の自立を支えていこうという取り組みには学ぶところが大きい。何をだいじにするか、カスカイス市民の哲学すら感じた。

  また、市職員の発表では「生涯学習」にあたる説明はなかったと思うが、わたしは生涯学習課に籍を置くので、「カスカイス市の生涯学習は、若者の社会人・職業人としての自立をめざしたもの」と勝手に概念化してみた。それはともかく、あらためて日本の若者の自立を考えさせられた発表であった。   

 二つ目は、若きシェフの話である。わたしはカスカイス市の若者が日本人や日本の文化をどのようにとらえているか関心があり発表会に参加していた。彼は、それに応えるように日本人の「和」の心を取り上げていた。相手に対する礼や尊敬の念、おもてなしの心や気配りにも触れていた。よく勉強したなと感心するとともにうれしくなった。料理人なので、人の心だけでなく、それぞれの食材の和も意識していたようである。なかなかのセンスである。

 ところで、桃山時代や江戸時代の初めの頃、特に大名たちに珍重されたものに洛中洛外図屏風がある。京の町の人々を描いた屏風である。その絵の中には服装こそ異なるものの、ポルトガル人が町の人たちに混じって描かれている。そこに、外国人も受け入れる日本の国民性や風土を感じるのである。彼の話から、それも和に通じるものではないかと感じた。

  発表の中で紹介した創作スープは和食のだしや旨みを生かしたものである。また、そのスープは食材としてトマトを使用していた。発表の中ではトマトに含まれる和食の旨みについて触れていなかった。そこで、発表後、彼に直接そのことを尋ねてみると、トマトを和食の旨みとして意図的に使っているという説明であった。よく分かっていたのである。後日、彼と会う機会があり、発表で紹介したスープに麺(パスタ)を入れれば絶対においしいラーメンができるよ、と話しかけた。すると、もうやっているという答えが返ってきた。彼には、ぜひ日本の食文化を生かしたり、広めたりしてほしいものである。

  二つの発表を取り上げたが、その他の発表もとても興味あるものでありおもしろいものであった。熱海紹介のビデオ映像や熱海の名物などを取り上げた扇子などもそうであり、すべてが心の底からわき出たものなのだと感じた。研修生は熱海での体験を通して新たな課題が生まれたことであろう。今後も課題意識を持ち続けてほしいものである。

  最後に、発表会に参加して、研修生の人間的な魅力とともに、市民レベルの国際交流の大切さを強く感じた。研修交流を支えてくださったみなさんご苦労様でした。